一人っ子ママってなんだか余裕があって、つい「ずるい」と感じてしまうこともあると思います。特に選択一人っ子なら、楽そうでいいなーと思ってしまうのも本音。では実際のところはどうなのでしょうか。
一人っ子ママってずるい・羨ましいと思ってしまう理由
一人っ子ママに対してずるい・羨ましいと思ってしまう代表的な理由は次の通りです。
なんとなく余裕がありそうで羨ましい
一人っ子ママは余裕があるというか、優雅な雰囲気を出している人も多いと思います。おっとりしていたり、時間に追われていなかったりで、子どもが何人もいるママからするとなんとなくズルい感じがすると思います。
お金に余裕があってずるい
一人っ子だと単純に子どもにかけるお金が少なくて済みます。なので、金銭的に余裕が生まれ、なんとなく裕福な暮らしをしてそうな気がして、ズルいなと感じてしまうこともあると思います。旦那が収入を上げるというのはやはり限界があるので、どうしても子どもにかけるお金を確保するためには、共働きをしたり、生活費を切り詰めなければならないこともあるでしょう。一方で、専業主婦でもやっていけている一人っ子ママを見ると、ズルいなという感じがするのは当然かと思います。
自分の人生を満喫しているようでずるい
一人っ子ママは、自分の時間を取りやすいというメリットがあります。その時間を活用して、フルタイムで仕事に復帰したり、自由に趣味を満喫したりする姿を見ると、どうしてもズルいなと感じてしまうでしょう。子どもを何人も育てていると、どうしても仕事の復帰も条件が厳しくなってなかなか決まらなかったり、自分の時間を犠牲にしないといけなかったりするので、そういった点で羨ましさを感じてしまいます。
子育ての負担が少なくてずるい
一人っ子ママは子育ての負担が少ない分、子どもを何人も育てる大変さを実感していません。知人の一人っ子ママは、時間がないという悩みに対し、「子どもが寝ている間の時間を使えば良い」というようなアドバイスをしていましたが、実際に子どもが同じ時間に同じだけ眠ってくれるはずもありません。ある程度成長してくればしょっちゅう喧嘩しますし、ゆっくりできる時間なんて限られたものです。そういった部分があまり想像できないくらい、子育ての負担は相対的に少ないです。
PTA役員のような面倒ごとをする機会が少なくてずるい
一人っ子ママは学校行事やPTA役員のような面倒ごとが、子ども一人分しかありません。単純に回数が少なくて、羨ましいと感じる人も多いです。また、子どもの数だけ習い事の送り迎えをしたり、お弁当を作ったりと、やらなければならないことも満載です。そういったことに時間を追われて、自分の時間がどんどん削られていくと、やはりどうしても一人っ子ママはなんとなくズルいなという感じがしてくると思います。
実際のところは?仕方ない事情の家庭も多い
では実際のところはどうなのでしょうか。上記の例だと、PTA役員のような面倒ごとや、子どもの送り迎えの負担が少ないというのは、その通りです。しかし、じゃあ一人っ子ママが余裕のある暮らしをしているかというと微妙なところでしょう。
博報堂がおこなった調査によると、一人っ子を予定・希望するママの50.7%は経済的な余裕のなさが原因と明らかになっています。一人っ子家庭だからお金に余裕があるというわけではなく、むしろお金に余裕がないから一人っ子を選んでいるという人が過半数のようです。
また、年齢的な理由で一人っ子を選択する家庭も40.3%と非常に多いです。
このことから、一見ずるい・羨ましいと思える一人っ子ママでも、背景には仕方のない事情の家庭も多いことが分かります。金銭的に余裕がない家庭の場合は、当然共働きになると思いますが、子どもを一人にさせるという一人っ子ママならではの悩みも生まれます。きょうだいがいた方が子育てが楽になる瞬間(例えば姉が弟の面倒を見るなど)もあるため、一概に一人っ子ママがずるくて楽をしているというわけでもなさそうです。
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