一人っ子の男はプライドが高いと言われがちです。そのプライドの高さから関わる人にめんどくさいと思われてしまうことも。ではプライドが高く育つのに、一人っ子環境はどのように影響しているのでしょうか。そもそも一人っ子は本当にプライドが高いのでしょうか。
この記事では、一人っ子育ちのライターが自己分析と他者評価をふまえて解説していきます。
一人っ子の男がプライド高くてめんどくさいと言われる理由
一人っ子はプライドが高い傾向にあると思います。というより、行動パターンが他とちょっと変わっているため、周りに「プライドが高そう」という印象を与えてしまっていると言う方が正しいかもしれません。
性格形成は育った環境に影響される部分が大きく、一人っ子育ちはきょうだいが周りにいないという特殊な状況から、少々性格にクセがあるという場合が多いです。
理由①自己肯定感の高さが裏目に出る
一人っ子がプライド高いと言われる一番の要因は、自己肯定感の高さです。自己肯定感があることは本来悪いことではありませんが、それが裏目に出るケースもあります。例えば、自分を高く見積もるあまり、無自覚に人を見下すような言動をしたり、失敗を素直に受け入れられなかったりなどです。自己肯定感が高すぎるあまり、自分ができないことを素直に認められない人は、周りからみると「プライドが高い」と思われてしまうでしょう。
理由②負け慣れ・否定慣れしていない
一人っ子は勝ち負けに執着せずに、平和主義というプラスなイメージもありますが、見方を変えれば、「負け慣れしていない」という側面もあります。また、幼少期から兄弟喧嘩をする機会もないので、相手に面と向かって否定されたり、真っ向から敵意を向けられたりするような経験も、相対的に不足しています。
負け慣れしていないゆえに、自分の非を素直に認められなかったり、謝るのが苦手な一人っ子も珍しくありません。また、否定されると過剰に反応したり、敵対心をむき出しにしたりするなんてこともあります。これらはまさにプライドが高い振る舞いといった感じでしょう。
前述の自己肯定感の悪い意味での高さ(自分の勝ちを高く見積もる)と掛け合わせると、例えば「人をいじるけど、自分がいじられるのは嫌」のような人もいたりします。
理由③褒められ慣れてしまっている
一人っ子は相手を褒めたり認めたりといったことが、自然にできない人が多いです。それゆえに「相手を全然認めない=プライドが高い」といった印象を与えることもあります。
背景としては、一人っ子は褒められ慣れているからでしょう。一人っ子は、周りよりも褒められる機会が多いように思います。褒められるのが当たり前といった具合です。親の愛情を100%受けるというのはもちろん、親にとっても初めての子育てであるというのが大きいと思います。私自身、勉強やスポーツなど些細なことでもよく褒められた記憶がありますし、やはり子どもが1人である分、褒める際に注がれる熱量も大きかったと思います。
ゆえに、人を褒めるのが得意じゃないのです。褒めるという行為は、されるものであって、するものではない、のような感覚を持っている一人っ子も多いと思います。
理由④相手の視点に立つのが下手
一人っ子は相手の視点に立つのが下手かもしれません。幼少期にきょうだいと一緒に何かをする経験が全くないので、「今、この状況で相手はどう思っていて、それに対して自分は何をするのが良いか」といった思考を働かせることがありません。
それゆえに、相手と目線を合わせて物事を考えるのが苦手で、無意識的に自分の意見を押し付けやすい傾向にあります。それは社会においてはやはり、「プライドが高くて人の意見を聞かない」といったマイナスな印象を与えることもあります。
一人っ子の男自身はプライドの高さに無自覚なケースがほとんど
一人っ子環境ゆえのプライドの高さは、自然と身についてしまっていることが多く、本人に自覚がないことがほとんどです。日常的に「あなたはプライドが高い」と面と向かって言われることもないので、気づかないまま大人になってしまっていることも。そしてもし面と向かって言われたとしても、前述の通り否定慣れしていないので、反発してくるかもしれません。こればかりは、本人が問題を気づくしかないかもしれません。
参考までに、一人っ子育ちの筆者が自分のプライドの高さを自覚した後、改善するためにおこなった行動をまとめておきます。
失敗経験を積んで改善
「自分はできる」というある種の勘違いがプライドの高さに直結します。なので、積極的に初めてのことをしたり、自分が初心者の環境に身を置いたりするのも良いと思います。そこで失敗経験を積み、それを認めるという好意を繰り返していけば、自然と過剰なプライドはなくなっていきます。
人に頼る
プライドが高い人は、人に頼ることが苦手です。自分で何でもやってしまおうとします。これも、自分一人で何かをするのが当たり前という幼少期の環境が影響していると思います。
そこで意識的に人に頼ってみましょう。恋人でも同僚でも、自分から助けを求めたり、「何か手伝おうか」という提案に素直にお願いしてみたりといった行動で、まずは自分で何でもするという当たり前から抜け出しましょう。自分一人で行動するような孤高の存在は自立心があって良いものですが、度を越えると近寄りがたい存在になってしまいます。
まとめ
一人っ子がプライド高いと言われる理由を解説しました。影響が強いのは、「自己肯定感が裏目に出る」「負け慣れしていない」かなと思います。プライドの高さは悪いことではありませんが、円滑な人間関係を構築する上では邪魔になってしまうことも。もし一人っ子の人がこの記事を読んでいたら、まずは失敗を素直に認めたり、人に頼ったりするように意識してみてください。
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